蛇口のパッキン交換は、蛇口の種類によって使用されているパッキンの種類や交換方法が異なります。代表的な蛇口の種類別に、パッキン交換のポイントと注意点を解説します。1. ハンドル式単水栓・混合水栓(壁付き・台付き): * 主なパッキン: コマパッキン(ケレップ)、Uパッキン、Oリング、三角パッキンなど。 * ポイント: 吐水口からの水漏れはコマパッキン、ハンドルの根元からの水漏れはUパッキンや三角パッキン、スパウト(吐水パイプ)の付け根からの水漏れはOリングの劣化が原因であることが多いです。 * 注意点: 部品のサイズや種類が多いため、交換するパッキンを間違えないように、古いパッキンをホームセンターに持参して適合するものを購入するのが確実です。スピンドル部分のグリスアップも忘れずに行うと、ハンドルの動きがスムーズになります。2. シングルレバー混合水栓: * 主なパッキン: Oリング(スパウトの付け根など)。 * ポイント: 吐水口やレバー下からの水漏れは、パッキンではなく、内部のバルブカートリッジの故障が原因であることがほとんどです。この場合はカートリッジ交換が必要になります。スパウトの付け根からの水漏れは、Oリングの劣化が考えられます。 * 注意点: バルブカートリッジの交換は、パッキン交換よりも複雑な作業になります。専用工具が必要になることもあり、自信がない場合は専門業者に依頼するのが賢明です。Oリング交換の際は、サイズを間違えないように注意しましょう。3. サーモスタット混合水栓(お風呂場など): * 主なパッキン: Oリング(各接続部)、パッキン(開閉バルブ部など)。 * ポイント: 吐水口やシャワーからの水漏れ、温度調節の不具合などは、パッキンだけでなく、サーモスタットカートリッジや開閉バルブユニットといった部品の故障も考えられます。 * 注意点: 構造が複雑で部品点数も多いため、DIYでの修理は難易度が高いです。分解・組立に自信がない場合は、無理せず専門業者に依頼しましょう。共通の注意点: * 作業前には必ず止水栓(元栓)を閉める。 * 部品の順番や向きを覚えておく(写真を撮るなど)。 * 無理な力を加えない(部品の破損につながります)。 * 交換するパッキンのサイズや種類を間違えない。これらのポイントを押さえ、安全に作業を行いましょう。