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ドアを開けた瞬間息をのんだ!天井までのゴミと対峙した大家の告白
長年、このアパートの大家をやってきましたが、あの光景だけは一生忘れられないでしょう。問題の部屋の入居者は、家賃の滞納が始まったことから、私が何度か手紙や電話で連絡を試みていた方でした。しかし、一向に応答がなく、安否確認も兼ねて、保証人であるご家族の許可を得て、部屋を訪ねることにしたのです。ドアに鍵を差し込み、回した時、妙な抵抗を感じました。何かが内側からドアを押している。力を込めて数センチだけドアを開けた瞬間、流れ出してきたのは、嗅いだことのない強烈な悪臭でした。そして、その隙間から見えた光景に、私は言葉を失いました。玄関から部屋の奥まで、ゴミが、文字通り天井にまで達していたのです。足の踏み場などどこにもなく、そこは人間の住む空間ではありませんでした。私は、恐怖と混乱で、その場に立ち尽くすことしかできませんでした。これは、私の所有物、私の大切な資産の中で起きている現実なのか。他の入居者の安全は大丈夫か。万が一、火事でも起きたら…。最悪の事態が、次々と頭をよぎりました。結局、ご家族と相談の上、弁護士に依頼し、法的な手続きを経て、入居者の方には退去していただくことになりました。しかし、本当の戦いはそこからでした。専門業者に依頼して運び出されたゴミの量は、2トントラック数台分。そして、ゴミがなくなった後に現れたのは、カビと汚物で見るも無残に変わり果てた部屋の姿でした。床は腐り、壁紙は剥がれ、柱にはシミが染み付いている。原状回復にかかる費用は、敷金どころか、数年分の家賃収入にも匹敵するほどの莫大な額になりました。この経験を通じて、私は大家としての責任を痛感しました。家賃を回収するだけが仕事ではない。入居者の小さな変化、例えば郵便受けが溢れている、異臭がするといったサインに気づき、早期に適切な対応を取ること。それが、入居者本人を守り、他の入居者を守り、そして何より自分自身の財産を守ることに繋がるのだと、骨身にしみて学んだのです。
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鍵の収納を見直して快適な毎日を
「いってきます!」と、元気よく家を飛び出す、その直前。「あれ、鍵はどこだっけ?」。カバンの中をひっくり返し、上着のポケットを探り、ようやく見つけ出した時には、もう出発予定時刻を過ぎている。この、多くの人が日常的に経験している、朝の慌ただしい数分間のロスタイム。実は、玄関周りの「鍵の収納」を、ほんの少し見直すだけで、劇的に改善することができるのです。鍵の収納の基本は、至ってシンプルです。それは、「鍵の定位置(住所)を決めてあげる」こと。そして、「使ったら、必ずそこに戻す」という習慣を、家族全員で徹底すること。たったこれだけのことで、私たちの暮らしは、驚くほどスムーズで、快適なものへと変わります。例えば、玄関の壁に、お気に入りのデザインの「キーフック」を取り付ける。帰宅したら、まず、そのフックに鍵をかける。この一連の動作を、無意識レベルの習慣にしてしまうのです。そうすれば、翌朝、あなたは、何も考えることなく、そのフックから鍵を手に取り、スマートに家を出ることができます。あるいは、玄関のシューズボックスの上に、おしゃれな「キートレイ」を置くのも良いでしょう。陶器製や、木製、レザー製など、様々な素材のものがあり、それ自体が、インテリアの素敵なアクセントになります。そのトレイの上を、鍵だけの特別な場所に定めてあげる。その「特別扱い」が、鍵の紛失を防ぎ、日々の暮らしに、ささやかな秩序と豊かさをもたらしてくれます。鍵の収納は、単なる片付け術ではありません。それは、毎日の「いってきます」と「ただいま」という、暮らしの節目を、より心地よく、そしてスムーズに演出するための、最も手軽で、最も効果的な、暮らしのデザインなのです。
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金庫があかない悲劇を繰り返さないために
多大な時間と費用をかけて、専門業者に、あかない金庫を開けてもらった。そんな苦い経験をした後、誰もが思うのは「二度と、こんな事態に陥らないようにしよう」ということです。金庫のセキュリティを維持しつつ、必要な時には、いつでも確実に開けられるようにするためには、日頃からの「管理方法」を、根本から見直す必要があります。まず、最も重要なのが、鍵と、ダイヤル番号の「保管方法のルール化」です。ダイヤル番号を書き留めたメモは、必ず、金庫本体とは別の、安全な場所に保管しましょう。例えば、信頼できる家族だけが知っている、特定の本のページに挟んでおく。あるいは、貸金庫に預けておく、というのも一つの方法です。そして、その保管場所を、家族間で明確に共有しておくことが、何よりも重要です。自分一人が知っているだけでは、万が一の際に、残された家族が、同じ苦労を繰り返すことになります。鍵も同様に、普段使う鍵とは別に、必ずスペアキーを、別の安全な場所に保管しておきましょう。次に、定期的な「動作確認」を、習慣にすることです。年に一度でも良いので、実際にダイヤルを合わせ、鍵を使って、金庫がスムーズに開閉するかを、確認するのです。これにより、内部機構の劣化や、電池の消耗といった、トラブルの予兆を、早期に発見することができます。また、金庫を設置する「環境」にも、少しだけ気を配りましょう。湿気が多い場所は、内部の部品が錆びる原因となります。乾燥剤を定期的に交換したり、風通しの良い場所に設置したりするだけでも、金庫の寿命は大きく変わってきます。金庫は、大切なものを守るための、頼もしいパートナーです。しかし、そのパートナーとのコミュニケーション、すなわち、日頃からの適切な管理を怠れば、いざという時に、そっぽを向かれてしまうかもしれません。未来の自分のために、そして、大切な家族のために、確実で安全な管理の仕組みを、今日から構築してみてはいかがでしょうか。