蛇口の水漏れの原因がパッキンの劣化である場合、比較的簡単な作業で自分で交換できることがあります。DIYで修理できれば、業者に依頼するよりも費用を抑えることができます。ここでは、最も一般的なハンドル式単水栓のコマパッキン交換を例に、基本的な手順をご紹介します。ただし、作業に自信がない場合や、複雑な構造の蛇口の場合は、無理せず専門業者に依頼しましょう。【準備するもの】 * 交換用の新しいパッキン(蛇口の型番やサイズに合ったもの) * モンキーレンチまたはウォーターポンププライヤー * プラスドライバーまたはマイナスドライバー * ピンセット(古いパッキンを取り出す際に便利) * 雑巾やタオル 【交換手順】 1. 止水栓(元栓)を閉める: 最も重要な作業です。水道の元栓、または蛇口付近にある個別の止水栓を必ず閉めて、水の供給を止めます。閉め忘れると、作業中に水が噴き出してしまいます。2. ハンドルを取り外す: ハンドル上部のカラービス(色付きのキャップ)をマイナスドライバーなどでこじ開けて取り外し、中のネジをドライバーで緩めてハンドルを引き抜きます。3. カバーナットを外す: ハンドルの下にある大きなナット(カバーナット)を、モンキーレンチなどで反時計回りに回して緩め、取り外します。4. スピンドルとコマを取り出す: カバーナットを外すと、スピンドルという軸棒が見えます。これを引き抜くと、先端にコマ(ケレップ)が付いており、そのコマにコマパッキンがはまっています。5. 古いパッキンを交換する: 古いコマパッキンをピンセットなどで取り外し、新しいパッキンと交換します。パッキンの向きやサイズを間違えないように注意しましょう。6. 元通りに組み立てる: 取り外した時と逆の手順で、スピンドル、カバーナット、ハンドル、カラービスの順に取り付けていきます。各部品をしっかりと締め付けますが、締めすぎにも注意が必要です。7. 止水栓を開けて確認: 最後に、止水栓をゆっくりと開け、水漏れが止まっているか、蛇口が正常に作動するかを確認します。水漏れがなければ完了です。これはあくまで一例であり、蛇口の種類によって構造や部品は異なります。作業前には、必ずご自宅の蛇口のタイプを確認し、適切な手順を調べてから行うようにしましょう。