毎月の水道料金の明細を見て、特に無駄遣いをした覚えもないのに思ったより高いと感じたことはないでしょうか。その見えないコストの大きな原因の一つが、実は毎日使っているトイレにあるかもしれません。特に、設置から十五年以上が経過した古いトイレを使い続けているご家庭では、知らず知らずのうちに大量の水を、そしてお金を流し続けている可能性があるのです。 トイレの技術はここ数十年で劇的に進化しており、その最も大きな変化が洗浄に必要な水の量です。例えば、二十年ほど前に主流だったトイレは、一度の洗浄(大)で十三リットル以上もの水を使用していました。これは、二リットルのペットボトル六本分以上に相当する量です。一方で、現在の主流である節水型トイレは、同じ「大」の洗浄でもわずか五リットル前後、少ないモデルでは四リットルを切るものまで登場しています。その差は歴然です。 この差が、日々の生活でどれほどの違いを生むのかを考えてみましょう。四人家族がそれぞれ一日に一度だけ「大」でトイレを使ったと仮定しても、古いトイレと最新のトイレとでは、一日で三十リットル以上の差が生まれます。これが一年間続けば、一万リットルを超える膨大な量の水を節約できる計算になります。水道料金に換算すれば、年間で数千円から一万円近くの差額になることも珍しくありません。 もちろん、トイレ本体の交換には初期費用がかかります。しかし、この継続的な水道代の節約を考えれば、長い目で見れば十分に元が取れる投資と言えるでしょう。さらに、最新のトイレに交換するメリットは経済的な側面だけではありません。便器のフチをなくした掃除のしやすい形状や、汚れが付きにくい特殊なコーティング技術、そして進化したウォシュレット機能など、日々の暮らしの快適性を大きく向上させてくれます。もしご自宅のトイレの水量が多いと感じていたり、設置から長い年月が経っていたりするならば、それは見えないコストを払い続けているサインかもしれません。一度、最新のトイレへの交換を検討してみる価値は十分にあると言えるでしょう。
古いトイレの水量を知れば交換したくなる話