犬や猫などのペットを室内で飼っているご家庭では、思いもよらないことがトイレトラブルの原因になることがあります。特に、好奇心旺盛なペットは、トイレという空間を格好の遊び場と認識してしまうことがあるのです。彼らの何気ない行動が、トイレの水量を異常に増やしたり減らしたりする原因となり、気づかぬうちに水道代の高騰や、深刻な詰まりを引き起こしているかもしれません。 よくあるのが、猫がトイレのタンクの上に乗ることを好み、その拍子に洗浄レバーに体重をかけてしまうケースです。飼い主がいない間に何度も水を流してしまい、帰宅したら水道メーターが驚くほど回っていたという話は珍しくありません。また、タンクの蓋がずれたことで、内部のボールタップや浮き球といった水位を調整する部品の動きを妨げてしまい、水が止まらなくなるというトラブルも考えられます。 一方で、犬の場合は、トイレに落ちているトイレットペーパーの芯や、飼い主のスリッパなどを遊び道具として便器の中に落としてしまうことがあります。それに気づかずに水を流してしまうと、当然ながら排水管の途中で引っかかり、深刻な詰まりの原因となります。また、一部の犬は便器に溜まっている水を飲むことを好む習性があり、その際に封水を減らしてしまうこともあります。封水が減ると、下水管からの悪臭が上がってきやすくなります。 これらのペットによる水量トラブルを防ぐために最も効果的な対策は、トイレを使用しない時は、必ずドアを閉めてペットが入れないようにすることです。これが難しい場合は、便座と蓋を常に閉めておく習慣を家族全員で徹底するだけでも、異物の落下や水を飲むといった行動をある程度防ぐことができます。ペットの安全を守る意味でも、トイレは彼らにとって危険な場所になりうるという認識を持つことが大切です。もし原因不明の水量トラブルが続く場合は、一度、留守中のペットの行動を疑ってみる必要があるかもしれません。